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こんにちは、りらくです!

会社の持ち株会に入るべき?それともNISAで投資したほうがいい?
そんなふうに悩んでいませんか?
どちらも将来に向けてお金を増やす手段ですが、実は考え方が根本的に違います。
特に今は、大企業ですら経営が揺らぐ時代。
「自分の労働力」と「資産(お金)」を同じ会社に集中させるリスクは、以前より高まっています。
この記事では、持ち株会とNISAの違いや特徴、向いている人のタイプ、そして今の時代に合った資産形成の考え方まで、初心者にもわかりやすく解説していきます!
目次
「持ち株会」と「NISA」ってどんな制度?
持ち株会とは?
自分の勤めている会社の株を、給料から自動で買える制度
持ち株会(もちかぶかい)とは、企業が従業員に対して提供する福利厚生の一環で、自社の株式を積立形式で購入できる仕組みです。
✅ 仕組みのポイント
- 毎月の給与から一定金額を天引きして自社株を購入
- 会社から「奨励金(ボーナス)」がつく場合が多い
- 購入した株は、通常「従業員持株会」という組織を通じて管理される
例:
- 毎月1万円を積み立て → 会社が10%の奨励金を支給 → 実質1万1,000円分の株が購入される
- 「給与天引き」なので、貯金感覚で自動的に投資できる
✅ よくある疑問
- 株を売りたいときは? → 一般的に一定期間の保有ルールや売却申請の手続きが必要です
- どんな株を買うの? → 原則、自分の勤務先企業の株式のみです(銘柄の選択は不可)
✅ メリット
- 奨励金により実質利回りが向上
- 給与天引きでラク
- 自社に愛着がある人には魅力的
✅ 注意点
- 自社が倒産・業績悪化すると株価が大幅に下がる
- 「自分の収入源(=労働)」と「資産(=株)」の両方が会社に依存してしまう可能性がある

福利厚生として自社株が買えるんだね
NISAとは?
利益が非課税になる、国が用意した個人向けの投資制度
NISA(ニーサ)は「少額投資非課税制度」の略で、個人が資産形成をしやすくするために作られた国の支援制度です。
✅ 新NISA(2024年から制度改正)
現在は「新NISA」となり、以下のように2つの投資枠に分かれています。
枠の種類 | 年間投資上限 | 特徴 |
つみたて投資枠 | 年間120万円 | 長期・積立・分散向け(指定された投資信託のみ) |
成長投資枠 | 年間240万円 | 個別株・ETFなど自由度高め |
合計で年間360万円まで非課税投資が可能。
さらに生涯非課税投資枠は1,800万円と大幅に拡充されました。
新NISAについては過去の記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。

もうこれは馴染みのある制度だね!
【要注意】今の時代、持ち株会は“集中リスク”がある
かつては「会社に勤めていれば安泰」という時代がありました。
しかし現在は、たとえ一部上場の大企業でも将来を保証できるとは限りません。
- 大手家電メーカーの業績悪化・上場廃止
- メガバンクや大手証券の再編・統合
- 人員削減や早期退職募集
- AIや自動化による人員整理
たとえ今は業績が順調でも、外部環境(円安・原材料高・競合台頭)次第でどうなるか分からないのが現実です。
◆ 持ち株会の「二重依存リスク」とは?
持ち株会は、自分の労働(給料)と資産(株式)を同じ会社に集中させることになるため、以下のような「集中リスク」があります。
項目 | 影響 |
会社の業績悪化 | 給与カット・賞与減少など生活への影響 |
株価の下落 | 資産が目減りし、売るに売れない状態に |
倒産リスク | 給与・株式ともにゼロに近くなる |
特に不況時には、株価が下がるタイミングで給与も減るという「ダブルパンチ」に見舞われることも。
たしかに持ち株会は奨励金(例:10%上乗せなど)が魅力です。
でも、「奨励金で得した分」よりも「株価の下落で損する金額」が大きければ、本末転倒です。
大事なのは、「自分が何にリスクを取っているか」を理解すること。

投資は分散した方が良いけど、持ち株会は集中投資のようになってしまうんだね
NISAがオススメな人の特徴とは?
一方のNISAは、自由に投資先を選べる・利益が非課税・資産を分散できるという大きなメリットがあります。
NISAに向いている人の特徴
以下に1つでも当てはまる方は、NISAを選ぶ価値があります。
✅ 会社に全財産を預けるのは不安
NISAなら自社株だけでなく、国内外の株式や投資信託、ETFなど、複数の資産に分散可能。
✅ 投資の基礎を学びながら実践したい
特につみたてNISA(現:新NISAの「つみたて投資枠」)は、国が選定した信頼性の高い投資信託のみ対象。初心者に安心です。
✅ 少額から始めてみたい
100円〜積立が可能。月1,000円からでもOK。給与天引きではない分、無理のない金額で調整できるのがポイント。
✅ 自分のペースで運用したい
売却タイミングも自由。目的(教育資金、老後資金)に合わせて戦略を立てやすいです。

NISAはメリットが多いからオススメだよ
実は併用も可能。ただし“偏り”に注意!
ここまで読んで、「どちらか一方しか使えないのかな?」と思った方もいるかもしれませんが…
実は、持ち株会とNISAは併用可能です!
◆ 併用のメリット
パターン | 解説 |
毎月1万円:持ち株会 | 奨励金を最大限活用。確実にお得な部分のみ使う |
毎月2万円:NISA | 分散投資で安定運用。インデックス投資などに活用 |
このように、持ち株会の「補助金という即効性」と、NISAの「自由度・分散性」をバランスよく組み合わせることで、リスクを抑えながら資産を育てることができます。
併用時の注意点
🔴 資産の偏りをチェックすること
定期的に、「自分の金融資産の何%が自社株になっているか?」を確認しましょう。
目安:自社株が全体資産の20〜30%を超えないように
🔴 投資しすぎに注意
NISAも持ち株会も「自動積立」になることが多いので、毎月の生活費や緊急資金を圧迫しないように設定しましょう。

どちらも上手く利用すれば、資産形成に役立ちそうだね!
まとめ|「会社に依存しすぎない」選択が、これからの資産形成のカギ
ここまで、持ち株会とNISAの特徴や違い、そして今の時代におけるリスクについて詳しく解説してきました。
もう一度、ポイントを整理しておきましょう。
◆ 持ち株会とNISAの要点比較
項目 | 持ち株会 | NISA(新NISA) |
投資対象 | 自社株のみ | 国内外の株・投資信託など幅広い |
利益の課税 | 課税(約20%) | 非課税(売却益・配当金) |
奨励金 | あり(最大20%前後) | なし |
自由度 | 低い(売却制限あり) | 高い(いつでも売却OK) |
リスク分散 | できない(集中投資) | 可能(分散投資が基本) |
口座開設 | 会社経由(自動天引き) | 自分で証券会社に申し込み |
昔は「大企業に勤めていれば一生安泰」と言われていました。
でも今は、どんな企業でも先の保証はありません。
だからこそ大切なのは、
- 自分の労働力(収入)と
- 自分の資産(投資)
を同じ場所に集中させないことです。
持ち株会は確かに「奨励金」というメリットがありますが、それに惑わされて自分の資産を会社に預けすぎると、いざというときに身動きが取れなくなります。
これからの日本は、少子高齢化・年金制度の見直し・物価の上昇など、私たちの暮らしに影響を与える変化がどんどん起こっていきます。
だからこそ今、「会社任せにしないお金の知識」や「リスクを分散した投資の視点」を持つことが必要です。
資産運用は、未来の自分を守るための防御力。
そして、自分で選択できる自由を手に入れる手段でもあります。

まずは少額からでOK。
自分のリスク許容度に合わせて、一歩を踏み出してみてください。
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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