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こんにちは!りらくです。
これまで何十年もかけて積み立ててきた投資信託や株式などの資産。

そろそろ定年、いよいよ取り崩していこうかな
と考えていた矢先に、突然の市場暴落――。
そんなとき、あなたならどうしますか?
投資の世界では「時間を味方につけること」が何より大切だとされています。
そのため、多くの方が「長期投資」を選び、将来の安心を求めて資産を積み上げてきたと思います。
しかし、最もリスクが大きいのは、実は「ゴール直前」だったりします。
長期投資の“出口”を目前に控えたとき、突然の暴落にどう対応すればよいのか――
今回は、長期投資の終盤(老後の取り崩しタイミング)で暴落が起きたときの正しい対処法を、実例や戦略も交えながら5つの観点で徹底解説していきます。
目次
なぜ「長期投資の終盤に暴落」は危険なのか?
投資は「入口より出口が重要」とよく言われます。
たとえば、資産を増やしている現役時代に暴落が起きても、
その後の積立や時間の経過で回復を待つことができます。むしろ“バーゲンセール”として買い増すチャンスにもなるでしょう。
しかし、老後に入って「資産を取り崩して生活費に充てる」という段階では、
暴落で資産が減ったまま“取り崩すしかない”状況になるため、ダメージは極めて大きくなります。
このようなリスクは「シーケンス・オブ・リターン・リスク(取り崩し順序リスク)」と呼ばれ、投資家にとって見過ごせないリスクです。

実際にどれくらいのダメージになるんだろう?
実際に起こりうるシナリオ:1,000万円→800万円
具体例で見てみましょう。
Aさんは、退職時に1,000万円の投資資産を保有していました。
毎年4%(40万円)ずつ取り崩して生活費に充てていく計画を立てていました。
しかし、年金受給前の2年間でリーマンショック級の暴落が起き、資産が一気に800万円まで下落。
それでもAさんは「生活があるから」と計画通りに40万円ずつ取り崩していった結果、
資産が戻る前に大きく目減りし、15年も経たずに資産が尽きてしまいました。
同じ運用でも、「取り崩し開始の年が暴落だったか否か」で、老後資金の持ちが大きく変わってしまうのです。

頑張って貯めた資産が15年も経たないで無くなってしまうんだね!
暴落時にやってはいけない3つのこと
まず、慌てて行動する前に、絶対にやってはいけない行動を確認しておきましょう。
焦って全額売却
資産が目減りしたときに、パニックになって一気に現金化してしまうと、損が確定してしまいます。
投資は「売らなければ損ではない」が基本。感情に任せて売却するのは危険です。
株価アプリやSNSに依存して不安を増幅
毎日のように株価をチェックしたり、SNSで他人の損益を見て一喜一憂するのは、冷静な判断を鈍らせる原因になります。
生活資金を投資に回す
「今が買い時かも」と思って、生活防衛資金を突っ込んでしまうのは絶対NG。
暴落時に最も大切なのは“余裕”です。無理な追加投資は身を滅ぼしかねません。

やはり慌てずに余裕をもって投資する必要があるんだね
老後資産を守る5つの具体的な対処法
では、具体的にどのように対応すればいいのでしょうか?
ここからは「実践的かつ再現性のある方法」を紹介していきます。
✅ 対処法①:一括で売らず、定率取り崩しに変更する
「毎年40万円ずつ」という定額方式では、暴落時に過剰に取り崩すことになり、資産の寿命が縮んでしまいます。
そこで有効なのが「定率取り崩し」です。
📌 例:資産残高の3〜4%ずつを毎年取り崩す
これにより、市場が下落している年は取り崩し額も自動的に減り、長期的な資産寿命の維持に効果的です。
✅ 対処法②:まずは現金・債券などの安全資産を取り崩す
株式やリスク資産は暴落時に大きく目減りしますが、
現金や債券などの安全資産はその影響を受けにくいです。
あらかじめ生活費3〜5年分程度を現金または低リスク資産として準備しておくことで、
暴落時には”株を売らずに生活する”時間的余裕を作ることができます。
この考え方は「バケツ戦略(Bucket Strategy)」としても知られています。
✅ 対処法③:副収入や軽い労働で取り崩しを一時ストップ
「もうリタイアしたし働きたくない」という方も多いでしょうが、
暴落直後の2〜3年だけでも“少しだけ収入を得る”ことで資産寿命は大きく変わります。
たとえば、
- シニア向けの軽作業(週2〜3日)
- 自宅での簡単なスキルワーク(在宅業務や趣味を活かす)
- 年金の繰り下げ受給で毎月の年金額アップを狙う
月に3〜5万円の収入でも、年間で約40〜60万円。
それだけ取り崩しを減らせれば、資産の回復を待つ時間が確保できます。
スキルワークならココナラがオススメです。

✅ 対処法④:一時的に生活費を見直して、出費を減らす
生活費の見直しも、暴落時には非常に有効です。
🌱 見直し例:
- 格安スマホへの乗り換え(通信費の節約)
- 不要な保険の解約や見直し
- サブスクや新聞などの解約
- 外食や趣味費用の一時抑制
「生活の質を大きく落とさずに節約できるポイント」は意外と多く存在します。
固定費の見直しなど、節約や貯金に関しては以下記事で紹介していますので、ご覧になってみてください。
✅ 対処法⑤:今後に備えた資産配分の見直し
暴落の被害を最小限に抑えるためには、“そもそも暴落に耐えられる資産設計をしておく”ことも極めて重要です。
定年直前に株式100%というようなハイリスクポートフォリオでは、
暴落時に資産の半分以上が吹き飛ぶことも。
📊 例:
- 60代前半:株式50%/債券40%/現金10%
- 70代:株式30%/債券50%/現金20%
目安として、5年分の生活費を現金または債券で持つことをおすすめします。
債券(国債)については以下記事で紹介していますので、ご覧になってみてください。

今からできる対策も多いから、やってみた方が良いね!
まとめ:暴落は「終わり」ではない。「立て直しのタイミング」
人生100年時代。老後の資産寿命は30年以上に及ぶこともあります。
一度の暴落で全てを悲観する必要はありません。
むしろ、“資産の使い方”を見直す絶好のタイミングとも言えます。
長年コツコツと積み上げてきた資産。
「いよいよ取り崩して老後生活をスタートしよう」と思ったそのときに暴落が起きてしまったら、多くの人が不安や焦りを感じて当然です。
しかし、そこで間違った行動を取ってしまうと、せっかく築いた資産を大きく減らし、老後の安心が失われてしまいます。
大切なのは、慌てず、守りながら、資産の寿命を延ばす戦略を持つこと。
投資の成功とは、「増やすこと」だけでなく、「減らさずに使い続けること」でもあるのです。
暴落のその先に、安心できる老後が続くように。
いま一度、自分の資産と向き合ってみましょう。

老後も安心できるように、資産を形成しましょう
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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