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こんにちは、りらくです!

借金を早く返したいけど、どこから手をつければいい?

金額が大きいものから?それとも金利が高いものから?
借金の返済は戦略を間違えると返済期間が長引き、余計な利息を支払ってしまうことになります。
今回の記事では、借金返済において金額と金利のどちらを優先するべきかを、初心者にもわかるように、具体例を交えながら徹底解説します。
目次
返済戦略を考える前に理解すべき「金額」と「金利」
借金返済の順番を考える前に、まず押さえておきたいのが「金額」と「金利」の役割です。この2つを正しく理解しないと、どちらを優先すべきか判断できません。
金額(残高)とは
- 「借金残高」とは、まだ返済していない元本のことです。
- 残高が大きいほど毎月の返済額も高くなる傾向があり、心理的負担が強くのしかかる要因になります。
👉 例:
- Aさん:借金残高200万円、年利1.5%(住宅ローン)
- Bさん:借金残高20万円、年利15%(カードリボ)
金額だけ見るとAさんのほうが大変そうですが、実際には利息の割合(金利)が全く違うため、支払う利息総額は大きく変わります。
金利とは
- 金利は「借金をするためのレンタル料」のようなものです。
- 高金利ほど、放置するだけで利息が増えていきます。
👉 例:100万円の借金を金利別に比較(3年間返済、元利均等払いの場合)
借入額 | 金利 | 毎月返済額 | 支払利息総額 |
100万円 | 年1.5% | 約2.9万円 | 約2.3万円 |
100万円 | 年7% | 約3.1万円 | 約11万円 |
100万円 | 年15% | 約3.5万円 | 約25万円 |
同じ100万円でも、金利が高いと利息が10倍以上になることがわかります。
金額と金利、どちらが重要?
- 精神的な負担を軽くしたいなら「金額」
- 支払総額を減らしたいなら「金利」
どちらを優先するかは性格・生活状況によりますが、お金の面では金利が重要になります。

金利が違うと、こんなにも返済額が変わってくるんだね!
金利優先(アバランチ方式)|返済総額を減らす方法
「利息をできるだけ少なくしたい」なら、金利が高い借金から返すのが正解です。この方法をアバランチ方式と呼びます。
なぜ金利優先が合理的なのか
- 高金利の借金は時間が経つほど利息が膨らむ
- 先に高金利を片付けることで、支払う総利息を最小化できる
👉 例:
- リボ払い(年15%、残高50万円)
- カードローン(年7%、残高100万円)
- 住宅ローン(年1.5%、残高2000万円)
返済順序は
リボ(15%)→カードローン(7%)→住宅ローン(1.5%)
アバランチ方式のメリット・デメリット
- メリット:支払利息を最小化できる
- デメリット:完済まで時間がかかる借金が残るため、精神的な達成感が得られにくい
アバランチ方式は数字重視で冷静に返済を続けられる人向けです。

最終的に支払う額が少なくて済むなら、高金利のものから返済した方が良いね
金額優先(スノーボール方式)|精神的負担を軽くする方法
「返済がなかなか続かない…」という人におすすめなのが、金額の小さい借金から順番に返すスノーボール方式です。
なぜ金額優先が有効なのか
- 小さな借金を早く完済できる → 達成感が得られる
- 借金の本数が減ることで返済管理がラクになる
- 精神的負担が減るため、途中で挫折しにくい
👉 例:
- カードローン:残高10万円(年利10%)
- リボ払い:残高50万円(年利15%)
- 銀行ローン:残高200万円(年利7%)
返済順序は
カードローン(10万円)→リボ(50万円)→銀行ローン(200万円)
スノーボール方式のメリット・デメリット
- メリット:精神的な達成感が早く得られる
- デメリット:利息総額はアバランチ方式より高くなる
この方式は、数字よりもモチベーション維持を重視する人向けです。

こちらは借金が減っているという実感は持ちやすいかもね
ハイブリッド戦略|効率とモチベーションの両立
実は、アバランチ方式とスノーボール方式を組み合わせた「ハイブリッド戦略」が、現実では最も続けやすいケースが多いです。
ハイブリッド戦略の流れ
- 各借金の最低返済額を払う
- 金利が高い借金に優先的に追加返済する
- 少額かつ完済が近い借金があれば途中で一気に片付ける
返済例
- リボ:50万円(年利15%)
- カードローン:20万円(年利7%)
- 銀行ローン:200万円(年利7%)
返済順序はこうなります:
リボ(15%)→カードローン(20万円)→銀行ローン(200万円)
途中で少額のカードローンを片付けることで、精神的にもラクになります。
ハイブリッド戦略のメリット・デメリット
✅ ハイブリッド戦略のメリット
1. 金利負担を抑えつつ心理的達成感も得られる
- 高金利の借金を早めに減らすことで利息を節約。
- 同時に少額の借金を完済しやすく、モチベーションを維持できる。
2. 精神面と経済面のバランスが取れる
- アバランチ方式だけだと精神的な満足感が遅れ、スノーボール方式だけだと金利負担が大きくなる傾向。
- ハイブリッドでは両方をバランス良く取り入れられる。
3. 柔軟に対応できる
- ボーナスや臨時収入が入った時、少額残高を一気に片付けたり、高金利の借金を一気に減らしたりと戦略を調整可能。
- 家計状況や心理状態に合わせた運用がしやすい。
4. 完済までのモチベーション維持がしやすい
- 「一部完済」という小さな成功体験を積みながら、同時に大きな金利負担も軽減。
- 長期的な返済計画を続けやすい。
⚠️ ハイブリッド戦略のデメリット
1. 優先順位が複雑になる
- どの時点で高金利優先から少額残高優先に切り替えるか、または逆にするか判断が必要。
- 明確なルールを作らないと、迷いや計画のブレが発生しやすい。
2. 金利削減効果が純粋なアバランチよりは劣る
少額残高を優先する場面を増やすと、その分高金利の借金が残り、総利息は増える可能性がある。
3. 計画が感情に左右されやすい
- 「達成感を優先したい」と思うとスノーボール寄りになり、「利息負担を減らしたい」と思うとアバランチ寄りに傾く。
- 方針が変わると返済期間が延びることもある。
4. 管理負担が増える
- 返済の順序を月ごとに調整する場合、エクセルや家計簿で細かく管理する必要があり、手間がかかる。
💡 結論
あらかじめ「切り替え基準(例:年利10%以上はアバランチ、それ未満はスノーボール)」を明確に決めると、迷いが減ります。
ハイブリッド戦略は「心理的満足感」と「経済的効率」をバランス良く取れる反面、計画の一貫性と管理力が重要です。

借金の返済にも、ちゃんとルールを設けておかないといけないね
まとめ:金額と金利、どちらを優先すべきかは人によって違う
借金返済は、「金額優先」か「金利優先」かで意見が分かれますが、結論としてはこうです。
1. 数字で合理的に考えるなら「金利優先(アバランチ方式)」
- 支払利息を最小化できる
- 完済まで時間はかかるが、トータルで支払いが少なくなる
- 数字に強く、冷静に返済を続けられる人向け
2. モチベーション重視なら「金額優先(スノーボール方式)」
- 少額の借金を先に完済することで達成感が得られる
- 借金本数が減るので精神的にラクになる
- 数字よりも「続ける力」を重視する人向け
3. 両方の良いとこ取りなら「ハイブリッド戦略」
- 高金利を優先的に減らしつつ、小口の借金も早めに片付ける
- 利息と精神的負担、両方のバランスを取れる
借金返済はマラソンのような長期戦になることも多いです。
どの方式を選んでも、途中でやめてしまっては意味がありません。
重要なのは、あなたがストレスなく続けられる返済方法を選ぶことです。
「金額優先」「金利優先」に正解はありません。自分の性格や環境に合った戦略を選び、確実に完済まで走り切りましょう。

借金の返済もコツコツと継続することが大切ですね
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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