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こんにちは、りらくです!

投資って、人によってリスクをどれくらい取れるか違うっていうけど、自分はどのくらい?
こんな疑問を持つ人、多いのではないでしょうか?
実は、この「リスク許容度」は、年齢やライフステージによって大きく変わります。
20代と50代では、取れるリスクも目指すべき運用戦略もまったく異なります。
今回は、年代別にリスク許容度の考え方と投資戦略を、初心者の方でもわかりやすく解説します。
目次
そもそもリスク許容度とは?
まず最初に、「リスク許容度ってなんだろう?」を明確にしておきましょう。
投資におけるリスク許容度とは、「資産が値下がりした時、その損失をどこまで冷静に受け止められるか」という度合いです。
たとえば、次のようなケースを考えてみてください。
- Aさん:資産300万円中、100万円が一時的にマイナスに。夜も眠れず不安で売却してしまった。
- Bさん:資産300万円中、100万円がマイナスになったが、「長期的には回復するだろう」と冷静に保有を続けた。
この差は「知識」や「経験」もありますが、大きくはリスク許容度の違いです。
リスク許容度を決める4つの要因
リスク許容度は人それぞれですが、大きく次の4つで左右されます。
- 年齢(運用期間の長さ)
- 若いほど長期運用が可能で、一時的な損失も時間で回復しやすい。
- 資産規模(損失への耐性)
- 資産が多い人ほど、一時的な損失にも耐えやすい。
- 収入の安定性(生活への影響度)
- 安定した給与収入、副業などがある人は精神的にも余裕がある。
- 性格・心理的耐性
- 数%の下落でも不安になる人もいれば、30%下落でも平然としていられる人もいる。
年齢とリスク許容度の関係
一般的に、若い世代ほどリスク許容度は高く、年齢が上がるほど低くなる傾向があります。
これは単純に、「回復までに使える時間がどれだけあるか」が大きな理由です。

もちろん人によって差はあると思うけど、基本的には若い人ほどリスク許容度は高いんだね!
20代|時間を最大の武器に「攻め」の投資
20代は投資において最も有利な年代です。理由はシンプルで、運用に回せる時間が圧倒的に長いからです。
20代がリスクを取れる理由
- 運用期間が長い
30年、40年というスパンで投資できるため、短期的な下落は長期の中で吸収可能です。 - 資産額がまだ少ない
損失が出ても金額的インパクトが小さく、心理的ダメージも限定的です。 - 失敗からの回復が可能
仮に大きな損失があっても、その後の収入や積立で挽回できます。
20代におすすめの投資戦略
- 株式比率:70〜90%
株式(特に全世界株式・米国株インデックス)を中心に長期積立。 - 債券・現金比率:10〜30%
緊急資金として生活費3〜6か月分を確保。 - 制度のフル活用
- NISA(非課税枠を最大限活用)
- iDeCo(老後資金の積み立て+所得控除の節税メリット)
20代の注意点
- 一発逆転狙いは避ける
仮想通貨やハイリスク株への集中投資は、失敗した際に立ち直るのに時間がかかる可能性があります。 - 生活防衛資金を確保
投資と生活費は必ず切り離し、生活が不安定にならないよう管理。

20代はリスクが取れるとは言っても、致命傷にはならないように気を付けないとね!
30代|収入増と家計負担のバランス期
30代になると、収入が増える一方で、結婚・住宅ローン・子育てなど支出も大きくなります。
30代が直面する課題
- 支出が急増
住宅ローンや教育費が加わるため、手元資金の管理が重要になります。 - 運用期間はまだ長い
50代まで20年以上あるため、依然としてリスクを取れる立場。 - 資産の分別管理が必要
投資資金と教育資金・住宅資金は明確に区別する必要があります。
30代におすすめの投資戦略
- 株式比率:60〜80%
インデックス中心に安定性を重視しつつ、配当株も組み合わせる。 - 債券・現金比率:20〜40%
教育資金・住宅資金など10年以内に使う資金は安全資産へ。 - 制度活用
- NISA継続
- ジュニアNISAや教育費代替の投資信託を併用
30代の注意点
- 教育資金の運用は慎重に
大学入学まで10年以内の資金は株式から安全資産にシフト。 - 家計の見直しを定期的に
保険料・生活費を調整して、投資余力を確保。

30代になると家族が増えることが多いので、その分だけ慎重にならないとね!
40代|リスク調整と資産防衛期
40代は、資産運用の方向性が「資産を増やす」だけでなく「資産を守る」にシフトし始める時期です。
教育費がピークを迎えたり、住宅ローン返済が続く中で、大きな損失は生活に直結するリスクになります。
40代が直面する課題
- 教育費のピーク期
高校・大学進学など教育費が重く、現金支出が急増。 - 住宅ローン残高が残るケースが多い
長期返済中の金利やボーナス払いの負担も無視できません。 - 運用期間が短くなる
定年まで20年を切り、大きな損失から回復する時間が減少。
40代におすすめの投資戦略
- 株式比率:50〜70%
安定配当株、低ボラティリティETF、世界分散インデックスを中心に。 - 債券・現金比率:30〜50%
国債・社債ETFや短期債券で価格変動リスクを抑える。 - その他の分散先
REIT(安定分配型)、インフレ対応資産(コモディティなど)を小割合で組み入れる。
40代の注意点
- リスク資産を減らすタイミングを逃さない
50代以降の運用資産を守るため、徐々に株式比率を引き下げる。 - 教育費と老後資金を別管理
老後資金が教育費に食い込まないよう、口座を分けて運用。 - 暴落時の精神的耐性を確保
株価下落に備え、現金や安全資産を確保して冷静さを保つ。

このあたりから段々とリスク資産を減らす方向に考えた方が良いかもね
50代|退職準備と守りの運用期
50代は、退職や年金生活を見据えた最終的な資産の調整期です。
ここでの目的は、「元本割れを避けつつ、インフレや老後生活に備える」こと。
50代が直面する課題
- 定年が近づき収入が減少する可能性
再雇用制度や転職を利用しても、給与はピークを越える。 - 退職金・年金が見えてくる
老後資金の全体像が具体的になり、運用リスクを取る必要性が下がる。 - 大きな損失から回復する時間がない
暴落からの回復は困難になるため、安全重視が必須。
50代におすすめの投資戦略
- 株式比率:30〜50%
ディフェンシブ株(生活必需品、インフラ系)、安定配当株を選定。 - 債券・現金比率:50〜70%
短期債券ETF、国債、定期預金など価格変動が小さい商品で安定を確保。 - リバランスの徹底
株式比率が過度に上がった場合は自動調整でリスクを下げる。
50代の注意点
- 老後生活費の試算
年金額、生活費、医療費を試算して不足分を計算。 - 暴落リスクを最小化
株式市場の急落に備えて、現金と安全資産を多めに配置。 - インフレ対策も忘れずに
すべてを現金化するとインフレで資産価値が目減りするため、株式やインフレ連動資産を一部残す。

老後のことも考えて計画を練らないとね
60代以上|生活資金重視の安定期
60代以降は現役収入がなくなり、資産を生活費として取り崩しながら暮らす時期になります。
ここでは「資産を守ること」と「インフレへの備え」の両立が重要です。
60代以上が直面する課題
- 定期収入が年金中心に
資産から生活費を取り崩す必要がある。 - 元本割れの回避が最優先
資産が減ると生活の質が直結して低下する。 - インフレリスク
長寿化により、生活費がインフレで上昇する可能性が高い。
60代以上におすすめの投資戦略
- 株式比率:20〜40%
ディフェンシブ株、インフレ連動ETFなどインフレ耐性のある資産を少量保有。 - 債券・現金比率:60〜80%
国債、短期債、MMF、定期預金で生活資金を安定確保。 - 取り崩し計画(4%ルールなど)
年間生活費の約4%を上限に資産を取り崩す計画を立てる。
60代以上の注意点
- 生活費の安定確保が最優先
株式比率を必要以上に上げない。 - 医療費・介護費を想定
将来的な介護費用を予備資金として現金で準備。 - 相続や資産承継の準備
遺言、信託、生前贈与など、次世代への資産移転も視野に入れる。

収入がかなり減るだろうから、現金を多めにしておきたいね
まとめ|年代ごとに「攻め」と「守り」を切り替えることが安定した資産形成のカギ
投資におけるリスク許容度は、年齢・ライフステージ・資産状況によって変わります。
特に、同じリスクを取り続けるのではなく、人生のステージに合わせて調整することが長期的な成功につながります。
年代別のポイント整理
- 20代:最大限の攻め
時間を味方に、成長資産(株式中心)へ積極投資。暴落はチャンス。 - 30代:攻めと守りのバランス期
教育資金・住宅資金と投資資金を分ける。株式は6〜8割を目安に。 - 40代:リスク調整期
教育費ピーク・定年が近づき、損失耐性が低下。徐々に株式比率を下げる。 - 50代:守り重視の資産調整期
老後資金確保が最優先。元本割れを防ぐ安全資産重視へシフト。 - 60代以上:生活資金の安定確保期
株式は必要最低限、生活費と医療・介護費を現金・債券でカバー。
長期投資で大切なこと
- ライフステージごとに定期的な見直しを行う
年齢・生活環境の変化に合わせてポートフォリオを調整。 - 短期的な値動きに惑わされない
リスク許容度を超える投資は精神的ストレスを生み、途中で撤退につながる。 - 攻めるべきときは攻め、守るべきときは守る
「若い時に攻めて、年齢を重ねたら守る」メリハリが安定的な資産形成を生む。
投資におけるリスク許容度は固定ではなく、常に変化します。
重要なのは、自分の年齢・資産状況・ライフイベントを見ながら、“自分に合ったリスク”を取り続けることです。

自分の状況を踏まえて、許容できるリスクを考えてみましょう!
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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