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こんにちは、りらくです!

やはり個別株は日本のものが良いの?

アメリカの方が成長を見込めるから、米国株の方が良いの?
株式投資を始めるとき、多くの人が最初に悩むのが
「日本株から始めるべきか、それとも米国株を買ったほうがいいのか?」 という問題です。
どちらにも魅力とリスクがあり、投資家の目的やスタイルによって選び方は変わります。
この記事では、日本株と米国株の特徴・手数料・メリット・デメリットを比較し、初心者向けの組み合わせ戦略まで徹底解説します。
目次
日本株と米国株、そもそも何が違う?
投資を始めると、「日本株がいいの?米国株のほうが儲かるの?」という疑問にぶつかることが多いと思います。
まずは、日本株と米国株の“根本的な違い”を表で整理してから、各項目を詳しく見ていきましょう。
比較項目 | 日本株 | 米国株 |
通貨 | 日本円 | 米ドル |
最低購入単位 | 100株(単元株制) | 1株から |
市場の特徴 | 安定・優待文化 | 成長・世界資本が集まる |
配当の頻度 | 年1~2回 | 四半期ごと(年4回) |
株主優待 | 多い | ほぼなし |
情報収集 | 日本語中心 | 英語中心(翻訳が必要なことも) |
為替リスク | なし | あり(円高で評価額下がる) |
取引時間(日本時間) | 平日9:00~15:00 | 23:30~翌6:00(夏時間で22:30〜5:00) |
日本株の特徴
- 取引通貨は日本円。為替リスクなしで安心。
- 100株単位で購入するルールなので、ある程度のまとまった資金が必要。
- 配当金や株主優待制度が充実しており、日常生活にもメリットを感じやすい。
- 日本企業は成熟企業が多く、株価の急成長よりも安定した配当や優待が魅力。
米国株の特徴
- 米ドル建ての取引なので、為替リスクがある一方、ドル資産の分散投資にもなる。
- 1株から購入できるので、資金が少なくても有名企業に投資しやすい。
- 世界をリードする企業が集まっており、高い成長性が魅力。
- 株主還元にも積極的で、四半期ごとの配当や自社株買いが多い。

こうして見ると、それぞれの特徴が分かるね
日本株の魅力と注意点を深掘り!
ここでは、日本株の投資メリットと、注意すべきポイントを詳しく見ていきます。
日本株のメリット
① 株主優待が楽しめる
日本株の大きな特徴は、“株主優待文化”があること。
たとえば、すかいらーくHDなら「食事券」、オリックスなら「カタログギフト」など、実生活に役立つものがもらえる場合も多く、“楽しみながら投資”が可能です。
② 為替リスクがない
円で取引されるため、ドル円相場に左右されないのは大きな安心ポイント。
為替を意識せずに投資できるので、初心者にも始めやすいです。
③ 配当控除で節税できる
確定申告をすれば、「配当控除」という制度を利用して、配当にかかる所得税の一部を取り戻すことが可能。
とくに年収330万円~695万円くらいの方には大きな節税効果があります。
④ 知っている企業が多く、情報収集がしやすい
セブン&アイ、トヨタ、ソニーなど、ニュースでよく見る企業に投資できるため、決算や業績ニュースの理解がしやすく、投資判断に活かせます。

身近な企業が多いから優待も使いやすいし、企業情報も掴みやすいよね!
日本株のデメリット
① 購入単位が大きく、少額分散が難しい
株価が3,000円でも100株単位で買う必要があるため、30万円以上の資金が必要。
分散投資しようと思うと、ある程度の資金力が求められます。
② 成長性はやや限定的
日本の人口減少・経済の低成長などの影響で、株価の長期的な上昇率は鈍め。
安定はしているものの、米国のような成長スピードは期待しにくいです。
③ 取引時間が平日昼間のみ
仕事をしている人にとって、リアルタイムで売買するのが難しい時間帯。
夜間取引が可能なPTSもありますが、流動性や価格に注意が必要です。

資金面や時間など、ハードルがあるのも事実だね
米国株の魅力とリスクをしっかり理解!
続いて、米国株の強みと弱点を整理してみましょう。
米国株のメリット
① 世界トップクラスの成長企業が集結
Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Googleなど、世界をリードする企業に直接投資できるのが魅力。
米国株市場全体(S&P500)は、過去30年で約10倍以上に成長しており、歴史的に見ても非常に高いパフォーマンスを誇ります。
② 1株から購入できる
AmazonやGoogleなど、株価が数十万円レベルでも、1株単位で買えるため、1万円程度の少額投資も可能。
初心者でも大企業に分散投資しやすいのが特徴です。
③ 株主還元が積極的
米国企業は配当や自社株買いを積極的に行っており、株主に対する還元姿勢が強いです。
また、四半期ごとの配当が一般的で、定期的な収入源にもなります。
④ ドル資産として保有できる
米国株は米ドルで保有することになるため、円以外の通貨資産としての分散にもなります。
将来的に海外移住や海外送金を考えている人にとっては有利な選択肢。

米国株は成長面でも良いし、分散投資にもなるんだね!
米国株のデメリット
① 為替リスクがある
米ドル建てなので、円高になると評価額が目減りすることがあります。
為替リスクが読みづらいため、短期的な損益に影響する可能性も。
② 配当に二重課税がかかる
米国株の配当には、米国で10%、日本で20.315%の税金がかかります(合計約28.283%)。
確定申告をすれば「外国税額控除」で一部取り戻せますが、手間がかかります。
③ 取引時間が深夜~早朝
米国市場は日本時間の夜23時30分〜翌朝6時(サマータイムは22時30分〜5時)まで。
リアルタイムの売買が難しく、寝ている間に相場が動くこともあります。
④ 情報が英語中心
決算書や企業ニュースなどが英語ベースのため、投資判断に英語力が必要になる場面も。
翻訳サイトや日本語の投資メディアを活用するのがおすすめです。

米国株も完ぺきではないんだね
株式投資にかかる手数料・コストを徹底解説(日本株と米国株比較)
投資で見落としがちなのが手数料やコストです。
利益を大きく左右するため、あらかじめ理解しておくことが大切です。
ここでは、日本株と米国株それぞれについて、購入・管理・売却にかかる手数料を詳しく見ていきます。
① 売買手数料(購入・売却時)
日本株
- 多くのネット証券で手数料無料化が進行
- SBI証券、楽天証券などでは「ゼロ革命」により現物株取引手数料が無料(一部条件あり)
- ただし、単元株制(100株単位)が基本のため、株価3,000円の場合は最低30万円必要
- 少額投資の場合
- 単元未満株(S株、ミニ株)では1株から購入可能だが、手数料が別途発生(例:SBI証券は約定代金の0.55%)
米国株
- 1株単位で購入可能
- 小額から投資しやすい
- 取引手数料
- 約定代金の0.495%(上限22ドル)+最低手数料0ドル〜数ドル
- 手数料は証券会社によって異なるが、SBI証券・楽天証券とも同水準
- 為替手数料(ドル建て取引)
- 通常:25銭/ドル
- 住信SBIネット銀行などを利用すると4銭/ドルまで圧縮可能(外貨入出金を活用)
② 管理コスト(口座維持・保有中のコスト)
日本株
- 証券口座の維持費は無料
- 保有しているだけでは基本的にコストなし
- 貸株サービス利用時は、株券貸出により金利収入(0.1%〜5%)が発生するケースあり
米国株
- 口座維持費は無料
- 外貨資産を保有していても管理手数料はなし
- ただし、円⇔ドルの再両替時には為替スプレッドが再度発生
- 円に戻す際も4銭/ドル〜25銭/ドルのコストがかかる
③ 配当にかかる税金・コスト
日本株
- 配当金には約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)課税
- 節税方法
- 確定申告で総合課税を選択し「配当控除」を適用すると税負担を軽減可能(所得額により有効性が異なる)
米国株
- 配当金には米国10%+日本20.315%=合計約28.283%課税
- 二重課税対策
- 確定申告で「外国税額控除」を利用すれば、米国分10%の一部または全額が還付される場合あり
- 注意点
- 米国株は四半期配当が多いため、配当の度に税金が差し引かれる仕組み
- 証券口座によっては配当受取時に自動的に外貨に変換される場合もあり、その後円に戻す際に為替コストが発生することも
④ 売却時の税金
日本株・米国株共通
- 売却益には約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)課税
- 特定口座(源泉徴収あり)を利用すれば、確定申告不要で自動的に精算

それぞれで掛かるコストは異なるから、ちゃんと把握しておきたいね
投資スタイル別|日本株と米国株の賢い使い分け方
人によって投資の目的はさまざま。
「お得な優待がほしい」「資産を大きく増やしたい」「老後に向けて安定収入がほしい」など、何を重視するかで選ぶべき株も変わってきます。
ここでは、投資スタイル別に日本株と米国株の向き・不向きを整理していきましょう。
① 優待を楽しみながら投資したい人
→ 日本株が圧倒的におすすめ!
- オリックス、すかいらーく、KDDIなど、実用的な株主優待が充実
- 日用品、食事券、カタログギフトなど、日常の生活費を節約しながら楽しめる
- 配当と合わせて「年利換算4~5%相当」になるケースも
✅ 米国株は優待制度がほぼ存在しないため、この目的なら日本株一択
② 少額から分散投資を始めたい人
→ 米国株が向いている
- 1株から購入できるため、1万円以下でも投資が可能
- S&P500連動ETF(VOOやIVVなど)なら、米国経済全体に分散投資ができる
- 配当も四半期ごとに受け取れるため、初心者でも実感を持ちやすい
🔍 日本株でも「単元未満株(ミニ株)」は買えるが、手数料や約定タイミングに注意
③ 手数料や税金を抑えて投資したい人
→ 日本株がやや有利
- ゼロ革命(SBI証券・楽天証券など)により、現物取引の手数料が無料
- 為替手数料も不要、国内配当には配当控除も適用可能
- 確定申告で節税しやすい環境
⚠ 米国株は為替スプレッド+外国課税があるため、手間とコストがやや重め
④ 高い成長性を求める人
→ 米国株が圧倒的に優位
- 米国市場は過去30年間で約10倍成長(S&P500)
- ハイテク、AI、医療、EVなど成長産業の宝庫
- 自社株買いや株主還元にも積極的
📈 投資額に対して「どれだけ増えるか」を重視するなら、米国株のグロース銘柄やETFが有力
⑤ 安定収入を得たい(配当重視)
→ 両方をバランスよく組み合わせるのが理想
- 日本株:配当控除が使えて税金面で有利
- 米国株:高配当ETF(HDV、VYMなど)で年利3〜4%程度の定期収入が期待できる
💡 円とドルの両方で配当収入があると、為替分散にもなる

自分が何を目的に個別株に投資するのかを考えてみよう
まとめ|目的に合わせて日本株と米国株を使い分けよう
ここまで、日本株と米国株の違いや、メリット・デメリット、手数料や税制、初心者におすすめの戦略まで幅広く解説してきました。
最後に、この記事の要点をもう一度整理しましょう。
✅ 投資スタイル別の活用イメージ
投資目的 | 日本株 | 米国株 |
優待を楽しみたい | ◎ | × |
少額で分散投資したい | △(ミニ株) | ◎(1株から) |
成長企業に投資したい | △ | ◎ |
為替リスクを避けたい | ◎ | △ |
高配当を得たい | ◎(節税可能) | ◎(ETF利用) |
手数料を抑えたい | ◎(無料化あり) | △(為替・売買手数料あり) |
投資に正解はありません。
大事なのは、自分の「目的」と「リスク許容度」に合わせて選ぶこと。
- 「安心して投資を楽しみたい」→ 日本株中心
- 「将来の資産を大きく増やしたい」→ 米国株を積極的に活用
- 「バランスよく育てたい」→ 両方を組み合わせて分散投資
このように使い分けていくことで、投資の失敗を減らし、着実な資産形成が目指せます。

自分の投資の「目的」を考えてみましょう!
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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