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こんにちは、りらくです!

昔入った保険を見直してみたら、解約すると元本割れすると知ってショック…

このまま続けるべきか?でも今やめたら“損”するって言われて迷っている…
このように、“元本割れ”という言葉に縛られて、本来とるべき行動を先延ばしにしていませんか?
結論から言います。
🔴 その保険が自分の目的に合っていないなら、たとえ元本割れしても解約する方が合理的です。
この記事では、その理由を次の流れで丁寧に解説していきます:
- 保険とはそもそも何のためのものか?
- なぜ元本割れが起きるのか?
- 自分の目的に合っていない保険を続けることの“本当の損失”
- 解約すべき判断基準と、損失を最小限にする方法
- 最後にもう一度伝えたい大切な考え方
目次
「保険=貯蓄・投資」だと思っていませんか?本来の目的を明確にしよう
● 保険の基本的な役割とは?
保険の本来の目的は、「万が一の事態に備えること」=保障です。
たとえば、
- 亡くなったときに家族の生活を支える「死亡保険」
- 病気やケガの治療費に備える「医療保険」
- 働けなくなったときに備える「就業不能保険」
これらはいずれも、「起きる確率は低いが、起きたときの金銭的ダメージが大きいリスク」をカバーするための仕組みです。
つまり、保険は安心を「買う」手段であり、「お金を増やす」手段ではありません。

保険は保障が目的であることを再認識しないとね!
● でもなぜ、保険に貯蓄や投資を求めてしまうのか?
以下のような保険商品が「貯蓄になる」として販売されてきたことが原因です。
保険商品 | よくあるセールストーク | 実際の中身 |
学資保険 | 教育資金の準備ができる | 返戻率は100%を下回ることも多く、利回りも低い |
終身保険 | 死亡保障と貯蓄がセット | 解約前提なら元本割れ、保障のために高コスト |
養老保険 | 満期で全額戻る安心設計 | 運用効率は非常に低く、保険料が高額 |
こうした商品は、「保障もできてお金も戻る、夢のような商品」のように見えますが、実際にはコストが高く、運用効率が極めて悪いのが現実です。

「保険」と「貯金・投資」は混ぜない方が良いね
● 結論:目的に合っていなければ、保険でお金を増やすのは危険
保険に入ったときの自分に、もう一度問いかけてみてください。
「自分は、“保障”が目的だったのか?それとも“お金を増やしたかった”のか?」
もし後者だったなら、その保険は目的に合っていない手段だった可能性が高いです。

どのような目的で保険を始めたのか、思い出してみよう!
元本割れはなぜ起きる?貯蓄型保険の仕組みを理解しよう
● 元本割れとは?──支払ったお金が戻ってこない仕組み
保険契約で言う「元本割れ」とは、これまで支払ってきた保険料の合計額より、解約時に受け取れる「解約返戻金」が少ない状態のこと。
例:
- 総支払額:120万円(毎月1万円×10年)
- 解約返戻金:80万円(10年目に解約)
→ 差額の40万円は戻ってこない。これが「元本割れ」です。
● なぜ元本割れするの?──初期コストと保障の存在
保険商品は、「保障」と「貯蓄」の2つの機能を併せ持っているように見えますが、実際には次のような構造的なコストが含まれています。
✅ 主なコスト要因:
- 販売手数料(初年度に大きく引かれる)
→ 営業員の報酬などに使われ、積立には回らない - 保険会社の運営費用
→ コールセンター、事務手数料などの諸経費が上乗せされる - 保障費(死亡・医療保障のリスク分)
→ 月々の保険料の一部は“保険”として使われる - 予定利率の低さ(資産の増えにくさ)
→ 現在の超低金利下では、長期で見ても利回りがほとんどつかない
● 「途中でやめると損をする」は設計上の“仕様”である
保険は「長く続けることが前提」の商品設計になっているため、数年で解約すれば、元本が戻らないのは当たり前とも言えます。
でも、それは「設計がそうなっている」というだけで、あなたの目的に合っていないなら損を受け入れてでもやめた方がいいという判断も正しいのです。

色々なコストや設計の関係から、元本割れが起きるんだね
目的に合っていない保険を続けるほうが「本当の損」
● よくある誤解:「ここまで払ったのに、もったいない」
これは「埋没コスト(sunk cost)」という心理バイアスです。
過去に支払ったお金は、何をしても戻ってきません。
重要なのは、「これから支払い続けるお金が、本当にあなたの目的に合っているのか?」です。
● 続けることで起きる“本当の損”とは?
✅ ケース①:貯蓄目的だったのに保険にしてしまった
- 年利0.5%にも満たない商品を10年続けても、ほとんど増えない
- その間にNISAで年利3〜5%の運用ができていたら、大きな差に
✅ ケース②:保障が過剰 or 不要なのに保険料を払い続けている
- 独身なのに死亡保障1,000万円の終身保険
- 公的医療制度で十分な保障があるのに医療保険を重複加入
✅ ケース③:本当に必要な準備が遅れてしまう
- 教育資金・老後資金・住宅購入などに資金が回せない
- 「保険があるから安心」と錯覚して、資産形成が遅れる

不要なものにお金を払い続けるほうが本当に損だね
元本割れでも解約すべきか?判断するための実践チェックリスト
ここまでの内容を踏まえて、「今すぐ解約すべきか、それとも少し待つべきか」を判断するための実践的なチェックリストを用意しました。
次の質問に「はい」が複数あるなら、解約の検討を強くおすすめします。
✅ チェック1|保険料の支払いが家計を圧迫している
- 月1万円以上の支払いが固定費として重い
- 家計の黒字が出にくい状態になっている
- 他に優先すべき資金用途がある(教育費・住宅費・老後資金など)
➡ 保険は長期契約が前提ですが、家計に無理がある時点で維持は非合理です。
✅ チェック2|保険の目的が「貯蓄」または「投資」になっている
- 「将来返ってくるから」と思って加入している
- 利回りを期待して入った
- 本当は「資産形成」が目的だった
➡ 保険はそもそも「資産を増やす」には不向き。
貯蓄や投資は、専用の制度(NISA・iDeCoなど)で行うべきです。
✅ チェック3|他の手段で保障が確保できる
- 公的制度(高額療養費制度、遺族年金など)が十分
- 掛け捨て保険にすれば、月額負担が大きく下がる
- 死亡保障が不要になった(独身・扶養家族なしなど)
➡ 「保険でしか守れないリスク」なのかを再確認しましょう。
民間保険が不要なケースも意外と多いです。
✅ チェック4|解約返戻金が今後も大きく増えない
- 契約から5年以上経っていても返戻率が低い(70%未満)
- 保険会社の試算で、元本回復まであと5年以上かかる
- 終身保険などで、元本割れから回復しないまま満期が遠い
➡ 時間をかけても取り戻せない保険は、損失を早く確定させて、次の手段に切り替える方が合理的です。

自分に当てはまらないか、確認してみよう!
まとめ|目的に合っていないなら“損してでも”解約が合理的
「元本割れ=損」という思い込みにとらわれていませんか?
本当の“損”とは、以下のような状況です:
- 家計を苦しめてまで保険料を払い続ける
- 効率の悪い商品に大切なお金を預け続ける
- 本当に必要な目的(教育資金、老後資金など)への準備が遅れる
保険があなたの「目的に合っていない」と気づいたなら、たとえ元本割れしても早めに行動した方が、結果的には資産形成にとってプラスです。

保険は必要なものですが、不要なものは早く解約してしまいましょう!
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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