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こんにちは!りらくです。

金(ゴールド)への投資ってどうなの?
最近、金(ゴールド)への投資に注目が集まっていますよね。
テレビやネットニュースでも「金価格が過去最高を更新!」なんて話題を見かけることが増えて、「これは自分も投資しておいた方がいいのかな?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
たしかに、金は「安全資産」と呼ばれ、昔から価値のある資産として扱われてきました。でも、ここでちょっと冷静に考えてみたいんです。
果たして、金への投資は本当に資産形成に向いているのか?
結論から言うと、長期的な資産形成という観点では、金はそれほどオススメできません。
この記事ではその理由を、金の性質や他の投資商品との違いを交えながら、初心者にもわかりやすく解説していきます。
目次
資産形成とは「お金を増やす」こと
資産形成とは、ざっくり言えば「将来のためにお金を少しずつ増やしていくこと」です。
そのためには、インフレに負けずに資産価値を保ちつつ、少しずつでもリターン(利益)を得ていくことが大事ですよね。たとえば、以下のような方法があります。
- 株式投資(配当や値上がり益を狙う)
- 投資信託(分散投資で安定したリターンを目指す)
- 不動産投資(家賃収入や資産価値の上昇)
これらは「インカムゲイン(収益)」や「キャピタルゲイン(売却益)」を得られる仕組みがあります。
ところが、金にはそれがありません。
金はただ保有しているだけでは、1円もお金を生んでくれない資産なんです。

金はお金を生んでくれないとは、どういうことなの?
そもそも「金」ってどんな資産?
まずは基本から確認しておきましょう。
金とは言うまでもなく、物理的な「金属」であり、世界中で価値が認められている資産です。金貨や金の延べ棒のような現物もあれば、「金ETF」や「純金積立」といった金融商品として投資する方法もあります。
そして金の大きな特徴として、「どこの国の通貨にも依存しない」「物理的に存在する」「希少性がある」といった点が挙げられます。こうした特性から、金は「安全資産」「有事の資産」として世界中で支持されてきた歴史があります。
たとえば、戦争、経済危機、金融不安、インフレなど、「何かあったときに価値が下がりにくい」とされるのが金の強み。実際、リーマンショックの際やコロナ禍初期、最近ではウクライナ情勢の影響でも金価格が上昇しました。
でも、だからといって「金を買っておけば資産が増える!」と考えるのは少し早計なんです。
たとえば株式なら、企業の利益に応じて「配当金」がもらえることがあります。預金や債券でも「利息」がつきます。
でも、金は配当も利息もありません。金を10年間持っていても、何も生み出さず、ただ「金を持っている」という事実が残るだけです。
つまり、金を買った時よりも価格が上がっていなければ、利益はゼロ。むしろ手数料や保管コストでマイナスになることもあります。

金は株のような配当もないし、手数料や保管コストを考えると損する可能性もあるんだね
金の価格は予測が難しい
金の価格は世界情勢に大きく左右されます。たとえば、
- 地政学的リスク(戦争・紛争)
- 世界的なインフレ懸念
- 米国の利上げ・利下げ
- 株価の下落や金融不安
といった要因で上がったり下がったりします。
ただし、その動きは非常に複雑で、初心者が価格を予測するのはかなり難しいのが現実です。
「株が下がっているから金が上がるはず」と思って買ったのに、金も下がってしまうことも十分にあります。情報の取捨選択が難しく、タイミングを誤ると損をしてしまう可能性もあるんですね。

金の価格は予測が難しいんだね
長期的に見るとリターンは株式に劣る
ここでちょっと長期的な視点を持ってみましょう。
過去30年ほどのデータで、金と株式のリターンを比較してみると、株式の方が圧倒的に高い成績を残しています。
たとえばアメリカの代表的な株価指数「S&P500」は、30年間で約10倍以上に成長しています。一方で、金の価格は3〜4倍程度です。
もちろん短期的には金が上がる時期もありますが、「資産をじっくりと増やす」という目的には向いていないことがわかります。
金は「インフレに強い」とよく言われます。たしかに、お金の価値が下がるとき(金利が低く物価が上がるとき)、金の価値が相対的に高まる傾向があります。
でも、それは「価値を守る」ための手段であって、「資産を増やす」ためのものではありません。
つまり、金はインフレ対策や世界不安への備えとしては優れているが、投資リターンを追求するには物足りないという位置づけになるんです。

株の方が金よりもリターンが良いんだね
金に投資するなら「保険」として考える
ここまで金の弱点ばかり挙げてきましたが、だからといって「金は一切必要ない」とまでは言いません。
むしろ、資産の一部として金を保有しておくことで、「リスク分散」になります。株や債券が同時に暴落したとき、金だけが価格を保つ(もしくは上がる)というケースは実際にあります。
そのため、資産全体の5〜10%程度を金にしておくというのは、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の安定化に役立つのです。
ただしこれはあくまで「保険」。資産の大半を金で持つのはオススメできません。

金を持つならば、あくまでも資産を守るものとして考えると良いんだね
新NISAやiDeCoなど、優先すべき投資先は他にある
今の日本には、非常に優れた資産形成の仕組みが整っています。
たとえば、
- 新NISA(少額投資非課税制度)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
こうした制度を使えば、投資で得た利益が非課税になるという大きなメリットがあります。そして、これらは長期・分散・積立に向いており、資産形成に非常に効果的です。
まずはこういった制度をフル活用して、株式や投資信託を中心に資産を積み上げていくのが、もっとも王道で安定した方法と言えるでしょう。
新NISAやiDeCoについては、以下記事で紹介しているので、ご覧になってください。

やっぱり資産を増やすならNISAやiDeCoでインデックス投資が良さそうだね!
まとめ:金投資は「守り」。増やすには向かない
ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
- 金はインフレや有事に強いが、利息も配当もなく、お金を増やすには向いていない
- 長期的なリターンは株式や投資信託に劣る
- 初心者には価格変動の予測が難しく、タイミングを間違えると損をする
- 「資産を守る保険」として一部に組み入れるのはアリ
- 本格的な資産形成には、株式や新NISA・iDeCoの活用がオススメ
金への投資が気になる方も、まずは「なぜ投資をするのか?」という目的を考えてみてください。目的が「お金を増やしたい」のであれば、金ではなく他の選択肢が優先です。
金はあくまで「守りの資産」。攻めの資産形成を目指すなら、まずは株式や投資信託からはじめてみましょう!

資産を増やすなら金ではなく、新NISAなどで投資しよう!
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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