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こんにちは、りらくです!

アメリカ株が好調!S&P500が最高値更新!

ナスダック急騰!投資で資産倍増!
こんなニュースやSNS投稿を目にして、「よし、自分も米国株や投資信託を持ってるから資産が増えてるはず!」とワクワクしながら証券口座を開いたら…

あれ?思ったより増えてない…むしろマイナス?
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、よくあることなんです。
この記事では、「S&P500や外国株が上昇しているのに、評価額が増えない理由」を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
目次
外国株は「株価」だけじゃない!為替レートにも注意
まず押さえておきたい大前提。
外国株=為替の影響を受ける資産です。
国内株は日本円だけで完結するので、株価の上下=評価額の増減になりますよね。
でも外国株、特にS&P500のような米国株式市場の商品は「ドル」で動いているため、日本人の私たちが投資する場合には、円とドルの交換レート(為替レート)が常に影響してきます。
◆「株価が上がったのに評価額が下がる」という不思議
たとえば、こういうことが起きたとします。
項目 | 数値 |
投資対象 | S&P500インデックスファンド |
投資金額 | 10万円 |
購入時の為替レート | 1ドル = 150円 |
投資後のS&P500の上昇 | +10% |
現在の為替レート | 1ドル = 135円(円高) |
このとき、ドル建ての資産は10%増えたのに、円換算すると「増えた分が為替で打ち消されてしまう」状態になります。
場合によっては、資産価値が下がってしまうこともあるんです。
つまりこういうこと。
🔍 評価額は「株価」×「為替レート」で決まる。
これは「為替リスク」と呼ばれ、外国株投資の大きな特徴でもあります。

外国株の場合は、為替も影響してくるんだね!
◆ 「為替ヘッジあり」なら安心? → 一長一短です
為替リスクを避けたい方は、「為替ヘッジあり」の商品を選ぶこともできますが、これにも注意点があります。
【為替ヘッジありのメリット】
- 為替の影響を受けにくい
- 株価だけに集中して投資できる
【デメリット】
- ヘッジコスト(運用コスト)がかかる
- 円安時にリターンが削られる
- 長期的に円安傾向なら、かえって損することも
📌 結論:為替ヘッジは「短期勝負向け」。長期投資なら“なし”が基本。

長期投資が目的なら、為替ヘッジは不要そうだね
評価額が増えない「よくある3つの原因」
外国株が上がってるはずなのに、自分の評価額が全然増えない…。
その正体は、以下の3つの落とし穴にあります。
理由①|為替レートの変動(円高ドル安)
繰り返しになりますが、最も多いのが為替変動による“逆風”です。
【具体例で解説】
- 購入時のドル円レート:1ドル=150円
- 購入したS&P500連動型ファンド:1000ドル分(=15万円)
- その後、S&P500が10%上昇 → 1100ドルに
- しかし、現在のドル円レート:1ドル=135円
評価額は、
1100ドル × 135円 = 14万8,500円
→ マイナス1,500円!
「株価は上がってるのに、資産は減ってる」という状態です。
円高になればなるほど、ドル建て資産は円で見たときに評価額が目減りするんです。
理由②|購入タイミングと上昇タイミングのズレ
S&P500が「上昇している」といっても、それは“全体的な平均”の話。
自分がいつ買ったかで、結果は大きく変わります。
【ケース比較】
- Aさん:2022年の下落局面で買った → 含み益が大きい
- Bさん:2024年後半の高値圏で購入 → まだ戻してない
上昇のニュースを聞いて投資を始めた人ほど、
“買った後に一時的に下がってしまった”ということが起こりやすいです。
📌 株式市場は「右肩上がりだけど、ジグザグで上がっていく」もの。
だから短期のタイミングで評価額が伸びないのは“よくあること”であり、
それを理由に投資をやめる必要はまったくありません。
理由③|投資信託・ETFにかかる“見えないコスト”
最後は、運用商品そのものにかかるコストの影響です。
たとえば、S&P500連動型の投資信託でも、
- 年間の信託報酬:0.093〜0.5%(地味に効く)
- 買付時の為替スプレッド:1ドルあたり1円前後の差
- ETFなら売買手数料や取引価格のスプレッドも影響
長期で見ると、これらのコストは評価額の伸びにブレーキをかけていることになります。
特に注意したいのは、為替手数料。
1ドルの為替差が1円でも、1000ドル=約15万円投資すれば往復で2000円のコストです。
📌「投資してるのに、なかなか増えない」と感じたら、まずコストを見直してみましょう。

為替以外にも理由はあるんだね
「じゃあ、どうすれば?」焦らず見るべき3つのポイント
評価額が思ったほど増えないと、「やっぱり投資って難しいのかな…」と不安になりますよね。
でも、焦らないでください。
実は、正しい視点で見ることで、その評価額の動きに納得できたり、不安がスッと消えたりすることがあります。
この章では、投資初心者が混乱しやすい“見方のズレ”を正しながら、見るべき3つのポイントをご紹介します。
① ドル建ての資産推移もチェックしてみる
S&P500や米国株に投資している場合、証券口座では日本円ベースの評価額が表示されます。
でも実際は、「ドル建てではしっかり資産が増えている」というケースも少なくありません。
たとえば以下のような状況:
内容 | 金額(ドル建て) | 円換算(150円時) | 円換算(135円時) |
購入時 | 1,000ドル | 150,000円 | – |
株価10%上昇後 | 1,100ドル | 165,000円 | 148,500円(←評価額ダウン!) |
このように、ドルベースでは利益が出ているのに、円で見ると損しているように見える。
これは、「評価額の見せ方」のトリックなんです。
📌 一時的な円高で評価額が落ちても、為替が戻れば評価額も回復する可能性がある。
ドル建てでの推移も一緒に見ることで、本当に資産が減っているのか、そう見えるだけなのかを冷静に判断できます。

長期で運用した後の為替は誰にも読めないから、実際にドルで増えているのかを気にする方が正しいかもね!
② 評価額に一喜一憂しない|長期投資の基本姿勢
「投資=すぐ増える」という誤解、していませんか?
資産運用の世界では、“長期的に成長する仕組みを持っているか”がすべてです。
短期的には増えない時期も当然あります。むしろ「含み損」は投資家の“通過点”のようなものです。
特にS&P500などの米国株は、
- 景気後退
- 利上げ・利下げ
- 地政学リスク
など、いろんな要因で年単位で大きく上下することがあります。
でも、長期チャートを見ると…
📈 S&P500はこの30年間で約8倍に成長しています。
📌 短期で評価しない。
📌 10年、20年後に「増えていて良かった」と言えることが大切。

長期目線で考えて、コツコツと継続することが大切だね!
③ 為替と経済の動きをセットで考える習慣を
外国株を持つなら、「株価」と「為替」はセットで考えるのが必須です。
✔ 為替に影響する要因(ざっくり)
為替に影響すること | ドル高(円安) | ドル安(円高) |
米金利上昇 | ○(ドルに資金集まる) | × |
日本の金利上昇 | × | ○(円に資金集まる) |
アメリカの景気が好調 | ○ | × |
日本の景気が好調 | × | ○ |
たとえば、アメリカが景気後退に入って利下げをすると、ドル安→円高になりやすく、評価額が減って見えることがあります。
でもこれは、一時的なものにすぎません。
投資信託やETFを長期で保有するなら、目先の為替に振り回されすぎないことが大切です。
為替も「右肩上がり」ではありません。ジグザグに動いて戻ってくることも多いのです。

慌てずに冷静になって投資は続けないとね!
それでも評価額が増えない時の考え方
「見るべきポイントは理解できたけど…やっぱりマイナスのままだと不安になる」
そんな気持ち、とてもよくわかります。
この章では、評価額がなかなか上がらないときの考え方と、そこにどう向き合っていけばいいかをご紹介します。
● 一時的な下落は“むしろチャンス”
多くの人が評価額が下がると「損した!」と思い、投資をやめようとします。
でも、長期で見ると「安く買えた時期」だったというケースは本当に多いんです。
たとえば、2020年のコロナショック。
S&P500は一時30%近く下落しましたが、その後2年でほぼ2倍になっています。
- 下がったからといってやめる人
- 下がったからこそ積立を続けた人
→ 5年後、10年後の資産には大きな差がつきます。
📌 積立投資をしている人にとって、下落は「バーゲンセール」。
● 含み損に敏感になりすぎない
証券口座で「マイナス表示」を見ると、気持ちが沈みますよね…。
でも「含み損」は、まだ確定していない評価の話。
売らない限り、損失にはなりません。
逆に、マイナスを気にして損切りしてしまうと、そこで損が確定してしまいます。
含み損の時期に、やるべきことはむしろこうです。
- 感情ではなく、データを見て冷静になる
- 毎月の積立を止めず、むしろ継続
- 5年後・10年後のゴールを思い出す
「今の評価額は通過点でしかない」と思えるようになると、
投資の見え方も大きく変わっていきます。

株価が下がったときは、むしろお買い得なタイミングと考えると良いんだね!
まとめ|見た目の数字だけに振り回されないで
S&P500や外国株が上昇しているのに、証券口座の評価額が増えない理由は…
原因 | 内容 |
為替の影響 | 円高になると評価額が下がることがある |
タイミングのズレ | 自分が買ったタイミングと、上昇タイミングがずれている |
コストの影響 | 信託報酬や為替スプレッドなどの目に見えないコストがある |
🍀 大切なのは“継続する力”
資産形成は、短期間で一気に増やすものではなく、
「時間を味方につけて、ゆっくりと積み上げていくもの」です。
評価額が一時的に伸びていなくても、
“その仕組み”を持っているだけで、未来は大きく変わります。
だからこそ、焦らず、やめず、コツコツ続けていきましょう。

慌てずにコツコツ続けて、未来の資産を増やしていきましょう!
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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