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こんにちは、りらくです!
株式投資を始めるとき、多くの人が最初にぶつかる壁がこの2つ。

どの銘柄を買えばいいのか分からない

いつ買って、いつ売ればいいのか判断できない
この2つがあいまいなまま投資を始めると、運任せの売買になり、
「利益が出ても一瞬で消える」「気づけば塩漬け株だらけ」
という状態に陥りがちです。
そこで今回は、初心者〜中級者向けに
- 銘柄選びの具体的なチェックポイント
- 買いと売りのタイミングの見極め方
- 感情に振り回されないための仕組み作り
を、実践的に解説します。
銘柄選びは「成長性・安定性・割安性」の3本柱で考える
株式投資の世界では、「安く買って高く売る」が鉄則ですが、そもそも何を買うかでその後の成績は大きく変わります。
値動きだけを追ってしまうと短期的には利益が出ても、長期的には損を出す可能性が高くなります。
そこで大切なのが、成長性・安定性・割安性という3つの視点です。
この3つは、家で言えば「土台・柱・屋根」のようなもの。
どれか1つが欠けると、長期で安定した成果を出すのは難しくなります。
① 成長性|企業の未来を見る力
成長性とは、「今後どれくらい売上や利益を伸ばしていけるか」という企業の将来性のことです。
株価は長期的には企業の利益成長に比例するため、成長性がある企業は時間をかけて株価も上がりやすくなります。
✅ 成長性を見るポイント
- 事業ポートフォリオ
- 1つの事業に依存していないか
- 成長分野(IT、再生可能エネルギー、医療、海外市場)に進出しているか
- 売上高・営業利益の推移
- 過去3〜5年間で右肩上がりか
- 連続で増収増益なら高評価
- 売上が横ばいでも、利益率が改善している場合は注目
- 市場規模と競合環境
- 参入している市場がこれから拡大していくか
- 他社との比較で競争優位性(ブランド・技術・コスト)があるか
💡 チェック方法
- Yahoo!ファイナンスや四季報オンラインで業績推移を確認
- 会社IRサイトで中期経営計画を見る
💡 例
- 任天堂(7974):ゲーム市場の拡大、ブランド力、ヒット作継続で長期成長
- キーエンス(6861):高利益率とグローバル展開で成長性が際立つ

会社の事業が成長していきそうかを調べてみよう!
② 安定性|景気の荒波に耐える力
安定性は、「企業が不況や業界変動にどれだけ耐えられるか」という視点です。
高成長でも財務が弱いと、不況や急激なコスト増で赤字転落し株価急落…というケースも珍しくありません。
✅ 安定性を見るポイント
- 自己資本比率
- 自己資本比率=自己資本 ÷ 総資産 × 100
- 40%以上が目安(高いほど倒産リスクが低い)
- 営業利益率
- 営業利益率=営業利益 ÷ 売上高 × 100
- 同業他社より高いと競争力が高い証拠
- キャッシュフロー
- 営業キャッシュフローが黒字で安定しているか
- 現金・預金残高が潤沢か
- 事業の安定度
- 景気変動の影響を受けにくい業種か(例:食品・医薬品・インフラ)
💡 チェック方法
- 決算短信の財務諸表で自己資本比率とキャッシュフローを確認
- 業界平均と比較(四季報で簡単にチェック可)
💡 例
- 花王(4452):生活必需品メーカーで景気変動に強く、自己資本比率も50%超
- 東京ガス(9531):安定したインフラ需要に支えられ、配当も安定的

長期で見ると何が起こるか分からないから、安定性も大事な要素だね!
③ 割安性|今が「お得」かどうかの判断
割安性は、「企業価値に対して株価が安いか」を見る指標です。
良い会社でも割高な時期に買えば、長く含み損を抱える可能性があります。
✅ 割安性を見るポイント
- PER(株価収益率)
- PER=株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
- 一般的には15倍以下が割安(業種によって基準は異なる)
- PBR(株価純資産倍率)
- PBR=株価 ÷ 1株当たり純資産
- 1倍以下なら資産価値に比べて割安
- 配当利回り
- 配当利回り=年間配当金 ÷ 株価 × 100
- 3%以上ならインカムゲインも狙える
- PEGレシオ
- PER ÷ 予想成長率
- 1倍以下なら「成長に対して割安」と判断できる
💡 チェック方法
- Yahoo!ファイナンスや証券会社のスクリーニング機能でフィルター
- PER・PBR・配当利回りを同時に確認
💡 例
- NTT(9432):通信インフラの安定性+PBR1倍前後+配当利回り3%超
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):PER低水準+高配当で割安感

買うならお得なものを選びたいね!
買いのタイミング|「安くて良い」を狙う
株式投資で利益を出すためには、「良い銘柄を安く買う」ことが基本です。
しかし多くの初心者は、ニュースやSNSで話題になった直後の高値で飛びつき、その後の下落で含み損を抱えるケースが多いです。
買いタイミングを見極めるには、焦らず待つ姿勢と適切な判断基準が欠かせません。
① 暴落・調整局面を活用する
株価は常に上下しながら動きますが、時には市場全体が大きく下落する暴落や、短期間で一時的に下がる調整があります。
この局面は、多くの投資家が恐怖で売ってしまうため、優良株が割安になるチャンスです。
暴落・調整時の特徴
- ニュースやSNSで「株価急落」「世界同時株安」など不安を煽る見出しが増える
- 投資家の心理が「恐怖」に傾き、売りが加速
- 優良株も業績に関係なく下がることが多い
💡 例
- 2020年コロナショック:日経平均が1カ月で約30%下落。その後半年〜1年で回復し、多くの銘柄が高値更新
- 2008年リーマンショック:下落期間は長かったが、金融危機後に大きな上昇局面へ
暴落・調整局面の狙い方
- 現金比率を高めて待機(暴落時に買えるよう余力を残す)
- 下落幅が大きく、出来高が急増している銘柄をチェック
- 購入候補は成長性・安定性がある企業に限定

暴落時は安く買うチャンスだね!
② テクニカル指標でエントリー時期を判断
ファンダメンタル分析(業績や財務)だけでなく、テクニカル分析も組み合わせると、買いのタイミングがより明確になります。
主なテクニカル指標
- 25日移動平均線との関係
- 株価が25日移動平均線を下回っていたが、再び上抜けする場面は反発のサイン
- 長期投資でも、短期の反発局面をうまく活用可能
- ゴールデンクロス
- 短期移動平均線(5日や10日)が長期移動平均線(25日や75日)を上抜けたとき
- 上昇トレンドの始まりを示す可能性がある
- RSI(Relative Strength Index)
- RSIが30以下は売られすぎ、70以上は買われすぎ
- RSI30付近で反発の兆しがあれば買い検討

チャートなどの形なども見て、買うタイミングを考えてみよう!
③ 分散買い(分割エントリー)でリスク軽減
一度に全額を投じると、買った直後に下がった場合のダメージが大きくなります。
そこで有効なのが分散買いです。
分散買いのやり方
- 資金を3〜4回に分けて購入
- 初回は少なめ(全体の30〜40%)
- 株価が5〜10%下がったら追加
- さらに下がったらもう一度追加
💡 メリット
- 高値掴みのリスクが減る
- 平均取得単価が下がりやすくなる
💡 例
- 購入予定資金100万円
- 1回目:株価5,000円で40万円分購入
- 2回目:株価4,700円で30万円分購入
- 3回目:株価4,500円で30万円分購入
→ 平均取得単価は4,730円となり、反発時に利益が出やすくなる。

ただ、根拠もなく価格が上がるだろうと思いこんでの追加購入は止めた方が良いね
④ 買いのNGパターン
- 急騰ニュースを見て飛びつく(高値掴みリスク大)
- 根拠なく「もう底だろう」と全額投入
- 業績悪化や不祥事で下がっている企業を安易に買う
特に3つ目は要注意で、暴落と業績悪化は似て非なるものです。
暴落は外部要因で下がっているだけなら回復可能ですが、業績悪化は回復しない場合があります。

ちゃんと調べてから買わないといけないね
売りのタイミング|「欲」と「恐怖」に負けないために
株式投資で最も難しい判断のひとつが「いつ売るか」です。
買うときはワクワクしていても、売るときは欲と恐怖のせめぎ合いになります。
- 欲:「もっと上がるかも」と売らずに保有し続け、利益を逃す
- 恐怖:「まだ戻るかも」と損切りできず、含み損が雪だるまになる
この感情をコントロールするためには、事前にルールを決めて機械的に実行することが重要です。
① 利益確定ルール|「欲」をコントロールする
多くの投資家は「売ると上がる」という経験をします。
しかしこれは偶然ではなく、利益確定のルールがないことが原因です。
利益確定の目安
- 目標利回りを設定する
- 中長期投資:+20〜30%で一部売却
- 短期売買:+5〜10%で売却
- 例:100万円投資して20%上昇(+20万円)なら半分売却して利益確定
- 決算で成長鈍化や業績悪化が見えたら売却
- 売上・利益が減少傾向
- 主要事業の失速や撤退
- 減配・無配の発表
- 株価が割高水準に到達
- PERが業界平均の1.5倍以上
- 株価が急騰して移動平均線から大きく乖離

まずは利益確定のルールを決めよう!
② 損切りルール|「恐怖」を断ち切る
損切りができないと、含み損が拡大し、資金を長期間拘束されます。
これは新しい投資チャンスを逃す最大の原因になります。
損切りの目安
- 価格ベース
- 購入価格から−10%で売却(長期投資なら−15%)
- 短期売買なら−5%程度
- チャートパターン
- 直近安値を明確に割り込んだ場合
- 長期移動平均線を大きく下抜けた場合
- 根拠崩壊型
- 成長性・安定性の前提が崩れた(業績急悪化・不祥事・市場環境変化)
💡 例
業績好調で購入した銘柄が、決算で赤字転落を発表 → 速やかに売却。
その後株価がさらに20%下落したケースも多い。

株価が少しでも下がると恐いと感じて冷静に考えるのは難しいから、きちんと最初に決めた損切ルールを守るようにしよう
③ 長期保有銘柄の定期点検
長期投資=「永遠に保有」ではありません。
どんな優良企業でも、環境変化や競争激化で魅力が薄れることがあります。
見直しのタイミング
- 年1回の決算発表後に点検
- 減配・無配への変更
- 主力事業の縮小や撤退
- 技術革新や市場縮小で競争力低下
💡 例
かつて成長株だった家電メーカーが、海外競合に押されて業績低迷 → 株価も長期低落。

決算発表の時など、定期的な確認は必要だね!
④ 感情を排除するための仕組み
売却判断で最も大事なのは、「感覚」ではなく「ルール」です。
そのための方法は次の通り。
- 売買前に出口戦略を決める
- 目標利益率
- 損切りライン
- 保有期間の目安
- 売買ルールを紙やアプリに記録
- トレード日誌をつけ、ルール逸脱を防ぐ
- 指値注文で自動化
- 目標利益・損切り価格をあらかじめ設定し、感情が入る前に自動約定

ルールは絶対に守るということを心掛けよう!
まとめ|事前準備で8割勝負は決まる
- 銘柄選びは成長性・安定性・割安性の3本柱
- 買いは割安局面を狙い、売りはルールを守る
- 感情に流されない仕組みが長期勝率を上げるカギ
株式投資は運だけではなく、「選び方」と「タイミング」の積み重ねです。
これを習慣化できれば、安定した資産形成につながります。

まずは無くなっても問題ないと思える金額で始めてみましょう!
それでは、今回の内容は以上となります!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!!
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